被っているのはアレだけ。

まわりと同じだと安心するけど、それじゃ人生つまらないよね。他人と被らずに枠にはまらない生き方も、案外いいものだよ。

【赤チン】2020年末で国内生産が終了となる消毒薬「マーキュロクロム液」のまとめ

遊んでいたら転んで膝を擦り剥いてしまったので、傷口に「赤チン」を塗ってもらった。

 

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傷口に塗ると赤くなる、昭和世代には馴染み深い消毒液「赤チン」だが、来年2020年末をもって国内生産が終了となります。日本で唯一のメーカーとみられる三栄製薬が生産をやめることを発表したそうです。そんな「赤チン」こと「マーキュロクロム液」についてまとめてみました。

 

 

「マーキュロクロム液」とは

「マーキュロクロム液」というのは商品名であり、正式な名称は「メルブロミン」といいます。メルブロミン(merbromin)は、皮膚・キズの殺菌・消毒に用いられる局所殺菌剤で、有機水銀二ナトリウム塩化合物であり、フルオレセイン骨格を有します。このメルブロミンを水溶液にすると暗赤褐色の液体となります。

 

なぜ「赤チン」と呼ばれたのか

「マーキュロクロム液」がなぜ「赤チン」と呼ばれるようになったのでしょうか。赤チンは「赤いヨードチンキ」の略称で、同じ殺菌・消毒の目的で使われる「希ヨードチンキ」が茶色なのに対して「マーキュロクロム液」の色が赤いことから名付けられたそうです。傷口に塗ると皮膚が鮮やかな赤色に染まるのが印象的ですよね。

 

「赤チン」から「マキロン」へ

赤チンはかつて家庭や学校の常備薬の定番でした。しかし水銀が原因の水俣病が公害に認定され、生産過程で水銀を含んだ廃液が発生することから、1973年に原料の国内生産が終了しました。三栄製薬などは海外から原料を輸入して生産を続けましたが、1971年に無色の消毒薬「マキロン」が登場したことで売れ行きは落ち込む一方でした。

 

また一つ昭和の商品が姿を消してしまうのは残念ですね。生産が終了してしまうと入手困難になってしまうので、赤チン愛用者の方は生産終了前に購入しておくことをオススメします。